時は流れて、、、
・・・
R0011853のコピー





あまりに懐かしい姿を、赤い中国、田舎町の、場末の路地で見つけました。
時は、やはり流れて、風化してゆくもののようです。
うだる暑さの中、紅い灯のともる中、寂しげに見えました。

しかし、彼も若い姿だ、、、、
たびちゃん、だって、、、、、、









[2008/08/06]tb(-)/ com(2)
世界500都市
・・・
世界のコピー



たびちゃん、いろいろ考えたが、世界206国は回りきれないし回ろうとも思わないので、
世界500都市を目標にしようと決めた。

幾度も行きたい国もあるし、行きたくない国もある。
そこで、今までに、どの程度行ったのか、記憶を紐解いてみた。


。。。。。。





韓国(8)
ソウル、春川、仁川、プサン、慶州、大田、大邸、ヨンチョン

台湾(5)
台北、台中、台南、高雄、北投

中国(18)
北京、発達嶺、上海、蘇州、広州、中山、仏山、東莞、シンセン、香港、昆明、麗江、アモイ、武夷山、ウルムチ、トルファン、西安、マカオ

ベトナム(5)
ハノイ、フエ、ホイアン、ホーチミン、ファンタワ

カンボジア(1)
サイアムナップ

タイ(2)
バンコク、チェンマイ

マレーシア(4)
ランカウイ、ペナン、クアラルンプール、マラッカ

インドネシア(2)
ジャカルタ、バリ

フィリピン(1)
セブ

シンガポール(1)

ミャンマー(2)
ヤンゴン、バガン

バングラデッシュ(2)
ダッカ、パヌナ

インド(10)
デリー、ベナレス、アグラ、コルカタ、コインバトール、クヌール、ダージリン、ブッダガヤ、アムリットサル、マイソール

ネパール(4)
カトマンズ、チトワン、ランタン、フルカルカ

スリランカ(1)
コロンボ

パキスタン(3)
ラホール、ペシャワール、イスラマバード

アフガニスタン(3)
ヘラート、カンダハル、カブール

イラン(2)
テヘラン、タブリーズ

トルコ(4)
イスタンブール、アンカラ、イズミール、イランとの国境の一軒屋

。。。。


ロシア(5)
ナホトカ、ウラジオストック、ハバロフスク、モスクワ、レニングラード

フィンランド(1)
ヘルシンキ

スエーデン(1)
ストックホルム

ノルエー(1)
オスロ、ベルゲン

デンマーク(1)
コペンハーゲン

ドイツ(8)
ハンブルグ、ミュンスター、ベルリン、フランクフルト、ミュンヘン、マインツ、オッフェンバッハ、フォーバク

オランダ(3)
アムステルダム、ユトレヒト、ロッテルダム

ベルギー(1)
ブリュッセル

イギリス(4)
ロンドン、ケンジントン、ドーバー、カンタベリー

スイス(6)
ジュネーブ、チューリッヒ、ローザンヌ、チェルマット、ルガノ、ルゼルン

オーストリア(2)
ウイーン、ザルツブルグ

イタリア(15)
コモ、バリーゼ、ミラノ、ベニス、ジェノバ、ポルトフィーノ、フィレンツエ、ピサ、フセッキオ、フォルテ デ マルミ、シエナ、ローマ、ナポリ、ブリンデシ、パドバ

フランス(18)
パリ、オルレアン、アミアン、ツール、サンマロ、サンミッチェル、アビニョン、ニース、マルセイユ、
アミアン、アブビユ、ブローニュ、カレー、レンヌ、ブロア、ベルサイユ、リヨン、シャモニー

スペイン(3)
バルセロナ、マドリッド、トレド

ポルトガル(2)
リスボン、セトバル

マルタ(1)

ギリシャ(2)
アテネ、スパルタ

ルーマニア(1)
ブカレスト

ハンガリー(2)
ブタペスト、ホーケロー

チェコ(1)
プラハ

ポーランド(3)
ワルシャワ、クラコフ、アウシュビッツ


。。。。。



モロッコ(4)
カサブランカ、マラケシュ、ワルザザード、

チュニジア(4)
チュニス、スファックス、トウルーズ、タメルザ

エジプト(2)
カイロ、メンフィズ

ケニヤ(2)
ナイロビ、マサイマラ

ジンバブエ(2)
ハラレ、ビクトリアフォールズ

南アフリカ(2)
ケープタウン、ヨハネスブルグ


。。。。


カナダ(1)トロント

アメリカ(12)
シアトル、アンカレッジ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンヂエゴ、ラスベガス、マイアミ、オーランド、ニューヨーク、ワシントン、ホノルル、グアム

メキシコ(3)
メキシコシチー、チワワ、ロスチモス

ベネズエラ(5)
カラカス、マルガリータ島、カナイマ、シウダーボリバル、ロライマ

ペルー(7)
リマ、イキトス、クスコ、マチュピチュ、プーノ、パラカス、ピスコ

ブラジル(1)文字色
サンパウロ

。。。。


オーストラリア(3)
ケアンズ、ポートダグラス、キュランダ



。。。。。。。




まあ、だいたい200都市程度は今までに行った勘定にはなるようだ。
残り300都市。できれば、小さいが味のある町を中心に訪ねてみたいと思っている。





たびちゃん、がんばる!!!!
















[2008/08/04]tb(-)/ com(24)
見送り
・・・
無題のコピー



300年生きた人を見た事はない。

一人の老人の死を見送りに、ちょい旅にでる。
一度もあったことはない人だが、。

餓鬼の品格の、たびちゃんも、唯一、ここでは、大人の品格、に変化する事にしている。
大人の道具を詰めた。

空砲は鳴らせないが、
少しの、賑やかしにはなるだろう。



生きて、死ぬ。
単純なのが、生命だ。

 





[2008/08/02]tb(-)/ com(8)
青龍の滝ーー武夷山2
・・・
EPSN0665.jpg









EPSN0699.jpg










3段に渡って落下hして、その落下は120m。武夷山、奥地に分け入った青龍の滝。








[2008/07/29]tb(-)/ com(8)
赤きバックパッカー
・・・
赤きバックパッカーのコピー
,
,

,


香港ーシンセンーアモイー武夷山
高速の旅を、こなしまして、ただ今、日本に帰って参りました。

誕生日、を、シンセンで迎えまして、
たびちゃん、<赤きバックパッカー>、となりまして、ますます盛ん。
ラフテイングにも挑戦しまして、愉快愉快です。



で、本日は爆眠です。






ラフチングのコピー














[2008/07/23]tb(-)/ com(8)
客家円楼
・・・
R0011340.jpg

修理に出していた愛用のトランク帰ってきた。
20年以上の付き合いで、鍵と止め具の片側が壊れていた。
流石のゼロも寄る年波には勝てないらしい。しかし立派に回復した。
俺は、まだまだ行けるよ、と言っている。次旅に道づれにする。



。。。。。




 くつ

スニーカーは、履き潰すと葬式をする事にしている。
踵の大きく開いた先代のスニーカーが葬式を待っている。
こいつの寿命は短かった。流石に中国製のコピー商品だ。
次旅に持ち込んで、どこかの海辺でビールでも飲みながら、
離別をするつもりで、下駄箱から引っ張り出した。


。。。。



CCI00070.jpg

観光地を流れるのにも飽きた。
何処も、それほど変わらない。地名が変化するだけのことだ。
次旅は、香港までの飛行機を押さえて、一泊目の宿を取って計画は止まっている。
あれこれ地名を並べても、それほど食欲がわかない。

で、どこでもいい、名も知らぬ中国の田舎を久方ぶりに流れたくなって、本を取り出した。
異国人が日本へ来て、東京、日光、箱根も良いが、ローカルの旅も味があるに違いない。
同じことだ。昔は仕事で流れた。懐かしくなった。中国田舎の変化も見てみたい。

<客家円楼>

つまりは流離の民の客家が、身を守るために集団生活をした、城塞に似た円楼。
都合の良いことに広東省から福建省にかけて広がっている。
まずはシンセンに入るところまでは決めた。旧友と、一献。

その先を、鉄道を酒に、肴は客家円楼で流れてみようと
読み始めた。が、下手な編集では読むのが疲れた。
内容は素晴らしいのに。といって、まま、あることだ。


。。。。。



一日チャートを眺めていて、目が霞んだ。
R0011346.jpg

手帳まで用意して、たびちゃん、臨戦態勢。新しい <これだけ> の操作方法の練習だ。
間違って、意味不明に少し益が出ていた。苦笑。

アメリカも必死のようで、本日、肩透かし。
まあ、明日からだろう。
アメリカも、どうやら日本の後をたどりそうだ。
自信なさげなブッシュの顔がものがたっている。


。。。。。



あさってから、次旅に流れる。
出たとこ勝負。

やっぱりこうでなくちゃ、たびちゃん、らしくない。












[2008/07/15]tb(-)/ com(24)
外の、チベット
・・・
EPSN0168.jpg

(雲南美本出版社)

ラサで有名な、いわゆるチベットというのがあって、その外にチベット族が住む<外のチベット>が広がっている。このあたりの事情は、今回の聖火リレー騒ぎと四川大地震で一躍有名になった。

中国雲南地方に、世界遺産で有名な<麗江>という町があって、このあたりがチベット族の外縁で、そこからラサまで、さまざまな少数民族が住む小さな町や村を経由して(シャングリラが有名だが)、かなりの時間をかけて辿り着けるらしい。麗江までは、かって楽しんだが、そこから奥は未踏だ。

ラサは、もう中国に俗化されて面白くなくなったが、このコースは、車で難儀しながらの旅になるので、未だ観光産業に荒らされていなくて、かなり素朴で面白いらしい。北のシルクロード経由ラサ行きは汽車も出来あがり、聞くところによると、かなり観光俗化されているらしいが。

たびちゃん、この雲南コース、ジープ借り切って旅することを密かに狙っている。
かなり前から、中国語の、<民族本>、中国で買いこんで、暇な折に、にやりと眺めている。


次旅、このあたりを流れてみるかと、少し、あれこれチェック始めた。





たびちゃん、うきうき。



。。。。


少数

(クリックで、拡大。ちょいと、刺激的です。)

中国の書物なので、さて、信じれるかどうか。
まるで、アフリカのマリのドゴンのような、裸族や骸骨や、あれやこれや出てきて、
何やら三国志の諸葛孔明がベトナムまで南征したときに登場する、
あの未開民族さながらの写真が多くて、まったく興味深い本です。

話半分でも、いや、4分の一でも、かなり面白い予感がする地域です。
単一民族日本ではあり得ない、自国民族の特性シリーズ全集、なかなか、愉快です。












[2008/06/18]tb(0)/ com(2)
湯布院、黒川ーーお絵かき
・・・
画像





お絵かき旅、新緑の<緑の洪水>の中で楽しみました。





画像 001



名称未設定 1









水彩絵の具に、たっぷり苛められました。
たびちゃん、頭、クラクラ。










[2008/06/03]tb(0)/ com(10)
ウズベキスタンーー行ってみたい国の1
・・・
うずべぐ




この国のサマルカンドは、死ぬまでには一度行ってみたい町の一つです。かっては、チムール帝国の首都で、そして、彼の永眠する町でもあります。
たびちゃん、彼の時代が大好きで、文学部に入り、そして歴史学者になることを夢見た時期がありました。19歳のころでした。


13世紀後半に、かってのモンゴル帝国の分裂から200年ほど経ったころ、このサマルカンドの貧しいモンゴル族の末裔として生まれ、やがてはサマルカンドを征服し、ここを根城として、今のアフガニスタンに進出して、かってのジンギスカンの血縁の姫と結婚、自分を正当化して、俺はジンギスカンの生まれ変わりだ、と、宣言して、侵略を始めます。イランを落として、そして、イラクも占領し、エジプトも領土に加え、子供にはインド征服に行かせます。これが危機に陥ると、急ぎイラクからインドまで攻め込んで息子を助け、インドを支配下に収めます。


そして、世紀の一戦、同じくトルコで、初期のオスマントルコを隆盛に導いた、スレイマン1世と、川中島ならぬ、アンカラ近郊で世紀のアンカラ大会戦を行い、スレイマンを捕虜に捕らえる大勝利で、トルコも支配下に置き、やがて、バルカンからヨーロッパ、オーストリア辺りまで攻め込んでいきます。ヨーロッパでは彼の名前はタマルカンと呼ばれ、子供が寝ないとタマルカンがやってくると、寝かしつけます。

ここまでの彼の軌跡は、始まりは秀吉の出世話に似て、後半は信玄に似ますが、スケールは遥かに彼のほうが上で、ジンギスカンと同じ領土にするには、残された地は中国だけ、ということで、70才を超えて、最後の遠征に、サマルカンドに1説では100万の軍を集め、いざ中国に向けて出陣という時に風邪であっけなく死にます。

そして、3代後にはチムール帝国は、お決まりの肉親内紛で滅びますが、チムールのミナレ(塔)は、ヘラートにも朽ち果てながらも建っていました。ただ、その後、彼の孫の孫が作り上げた帝国がインドのムガール帝国で、ムガールは長くインドを支配し続けます。

また、チムールの若い若い妻の一人は、サマルカンドから、地下水路を建設を始めてゆきます。
その、水路は中国のトルファン盆地にまで広がってゆき、未だにこの辺り一帯の農業の根幹をなしています。ぶどうが取れるのもこの水路のお陰です。



今年中には、この国だけは、ソ連邦から分離した国ですが訪ねてみたいと思っています。


現在では、週に2便、タシケントから成田へ直行便もやってきていますから、警官賄賂などのうざいことがなければ楽しい旅になりそうですが、さて、現在はどうなっているのか、ちょいと調べてみようと思っています。



ここしばらく、行った場所の記録よりは、
行ってみたい国の情報を書き連ねて行こうかと思っています。

















[2008/05/24]tb(0)/ com(9)
安全情報
・・・
アフリカのコピー





とりあえず、すでに一度は訪ねた国(サウジアラビア、バーレーン、エジプト、モロッコ、チュニジア、スーダン、マラウイ、ケニヤ、ジンバブエ、南アフリカ、)を除外して、外務省の安全情報をチェックしまして、
青い色が安全地帯
緑の色が、十分注意の国でした。

あとは、

渡航の是非を検討してください。
渡航の延期をお勧めします
速やかに退避してください。


ということで、このあたりのマップ見ながらコースを組み立てようと思っています。
まあ、イラクに、ソマリア、エリトリアは、全土真っ赤で論外ということで除外して。


テレビに出て、
ーー福田さん、ごめんなさい、
とは間違っても言いたくもない。


。。。


カメラは、どの道、このあたり一眼レフなど使えそうも無いから、一眼に匹敵するコンパクトを一つ持っていくかと考えてリコーのGXデジタルあたりが欲しくなった。小さくて、隠し撮りができて、尚且つ、画像が良い、というのが良いようです。フイルム系は、contaxのポケットと白黒フイルムだけ持ち込もうかと考えています。
事実、前回、このあたりに一眼持ち込んだが、町で見せるのがやばくて、ほとんど使用していない。
コンパクトのcanonS70が、使ったカメラの殆どだった。
あとは、ジッポーのライターの形の隠しカメラと、ローライのおもちゃカメラあたりがいいかと思っている。500万画素で、正方形の写真になって、5cm四方の大きさだ。一応確認画面も小さいながら見れる。












[2008/05/22]tb(0)/ com(4)
世界一周航空券
・・・
行きのコピー






たびちゃん、本を買いました。

RTW世界一周航空券完全ガイド世界一周NAVI
イカロス出版


最近噂の世界一周航空券、お勉強を始めました。
使い方によっては、便利でお得な航空券のようです。

各アライアンスの航空券以外にも、あれこれ7種類ほどが売られているようです。
参加している航空会社によって得意な地域が分かれていて、
たびちゃん的には中東、アフリカ、中南米、あたりが今度の旅の目的地で
取り敢えずワンワールド系の

<グローバル。エキスプローラー>で、

旅の初めと終わりをイメージ組んでみました。

参加航空会社はアメリカン航空、日本航空、キャセイ航空、英国航空などのワンワールドメンバーに、
エアリンガス、エアーパシフィック、ガルフエアーが参加した形です。

アジアの未踏は、ラオス、ブータン、ブルネイだけですが、バンコクあたりをハブにちょいと回って、ネパールにたどり着き、バンコクからバーレーンあたりに飛んで、そこから中東に入ってゆく流れで行こうかと思っています。


帰りは、南の島を辿りながら戻ってくる、のが、何気に好みです。





kaeriのコピー




決算迫って、旅の記録を整理していますが、今年はちょいと、世界旅、さぼり気味で、
旅を忘れた<たびちゃん>は、泡の抜けたコーラのようです。



ちょいと、旅の目的、探して、再び、たびちゃん、に、戻ります。











[2008/05/21]tb(0)/ com(2)
世界何カ国??
・・・
地球のコピー




たびちゃん、今年の11月辺りから、未踏の場所を、時間無制限、一本勝負、
<世界一周>で流れようと計画を始めましたが、うん、、、、、、、、

世界、って、今や、何カ国あるの????


30年も昔に較べると、ソ連邦は分解して15カ国ばかりに分かれたようですし、アフリカも分解して結構な数になっています。中南米、カリブも小国が乱立のようで、ある御夫婦は世界206カ国を旅する、と、書いておられましたから、少なくとも206カ国はあるようです。

そこまで旅するとなると、何年間も旅、計画、になってしまいそうですから、妥協して、20年前の世界地図辺りの世界から、今まで訪ねた国を除いて、旅程を組んでみようと思っています。まあ、とりあえずは半年間から1年間あたりでしょうか。


20年前の世界ー今までに行った国=

年末からの世界一周



というわけで、たびちゃん、既にタバコもやめまして、毎日最低2時間歩きまして、
体調をベストコンデションに持ち込んで、

残された ややこしい国巡り、の

<大さまよい旅>

スタートと目論んでいます。



 








[2008/05/19]tb(0)/ com(11)
PARIS−−パリ幻影
・・・
白いビデがのコピー






     




白いビデが、ぽつんと在った。


コンクリート剥き出しの灰色の床の上に、無造作に。それとパイプ作りのダブルベッドが。あとは、シミと饐えた匂いのする壁が4面。剥き出しの電球のぶら下がる天井。其れで、すべてだった。つまらない部屋だった。床のあちこちには、えぐれた穴が禿げのように飛び散っていた。ベッドが足を取られてガタガタと軋んだ。俺は、新聞紙を幾重にも折りたたみ隙間を埋めていた。


この部屋では、いつも空気が澱んでいた。そして、暗かった。言い忘れたが窓すらなかった。傾いて腐り始めた、このホテルでも、窓が無いのはこの部屋だけだった。持ち主に忘れ去られ家賃は安かった。信じられないぐらいにだ。窓が無いのは悪くはなかった、その頃の俺には。






バタンとドアが閉まった。
そして、コツコツと乾いた音がして、やがてベッドの軋む音が流れ、止んだ。

ーーねえ、どうしてもだめなの、、、


道での話の続きが、ポツリポツリと続きそうだった。













     2


      

ぱり幻影



その夜、ラタンのキャフェを出たのが夜の11時だった。

流石にパリ蔡の夜だ。明かりが灯り、人が群れ、夜が終わっていなかった。空気銃を撃たせる屋台には灯りが閃いていた。クレペの店の前にも人だかりがしていた。その横を紛れながら歩いて行った。サンミッシェル教会の横を通るときも、ソルボンヌの横でも女は考え続けているようだった。

やがて、メトロのざわめきの前で、ポツリと言葉を投げ捨てた。

ーー砂漠、、ね、、狂えるかしら、、、



サンミッシェル







 
帰る道筋に入ってからは黙り続けた。


ブルバアには、まだ灯りもあったが、リュに入ると薄暗かった。路地に入り込むと流石に暗かった。路地に入ったところで女が腕を回し、自然と腕を組む形になった。パリ蔡の残り火が,彼方此方で燻り続けていた。くすんだ壁を背に抱き合う男と女の横をすり抜けながら漂っていた。

この街には匂いがある。肌に匂う匂いが。



  。


パリ幻影2




名前すら無い抜け道に入った時、女が壁に、もたれかかった。

酔ったように、頭を壁に押し付け、身体を反らせ、小指を絡めとった。引かれるままに抱きしめた。二人も、残り火の一つになっていた。柔らかいものが腕の中でつぶれた。 唇が離れたとき、呟きが闇に流れた。


ーーついてゆきたいの、、、ねえ、いいでしょ。
ーー駄目、やばいぜ。
ーー死んだって、いいの、いや、死んでしまいたい、だから、、、



突然、足元を野良猫が走って消えた。離れようとしたとき<止める力>が働いた。

ーーだめ、、このまま、、、明日になるまで、ね。


ジッポーのライターの油のにおいがした。小さな暖かい光の中に女の顔が浮かび上がった。ルウジュすら引かれていなかった。時計の中では、まだ5分残っていた、明日までには。

閉じたライターの音がカチンと響いて,闇が戻った。









今日になって、歩き始めた。
狭い路地の向こうに四角い灯りがある。トンネルを潜るように明かりの中へ出た。

ーーいまね、オトナになったの、ハタチ、に、、


もう一度トンネルを潜ったとき、傾いて、剥げ落ちたホテルの青いネオンが見えていた。













(1970年、書き込んだものに、少し加筆)



[2008/04/18]tb(0)/ com(6)
ワルザザードーーモロッコーー砂漠幻影
・・・
ワルザザード

 




俺は、すたすたと、<ワジ>の断崖絶壁に近づいていった。
大地が割れて、ちょいと、隙間が出来たような風景だ。

運転手が慌てて、アタンシオン、と、背後から大声を上げた。


砂と小石で出来た大地は脆くて崩れやすい。
最後は、慎重に足を進めて、谷底を覗き込んだ。高さ50mは優に在る断崖だ。
深く、そして、広く扁平な谷底を、アトラス山脈からの水が細々と流れていた。
涸れ河を、ワジというらしい。昔、俺は学んだ。




。。。。。。。




ずっと昔、その夜、星がドームを作っていて、そして、月は下弦だった。


女は断崖に腰掛けていた。
俺は気弱で、危うい崖の切れ目までは近づけなくて、1mほど糊代を残して突っ立ていた。
臆病という奴だ。


――あの、バカ、、、


突然、女は、ぼそっと闇に呟いて、そして、小さく泣きはじめた。
月明かりの中で体が小さく震えているのが解る。
<その女の男>はバイク事故で死んで、女の腹の中には、男の分身、が残っている。

<私の女>は消えて、そして、消失していた。




。。。。。。




強烈な日差しの残った荒涼とした荒野に、ささやかな緑が見え、その横に小さなカスバの赤い日干し煉瓦の城砦が見えている。その向こうは、ベルベル遊牧民の<砂の海>のはずだ。日差しに、土壁は、赤々と燃えている。

その先には、ただ一面、荒野が広がっているだけ。何もない。ベルベル族の海だ。
羊とラクダの生きる海。




。。。。。




月明かりの下、女は、立ち上がって、もぞもぞしながら、少し後ろに下り、屈み込みながら、ジーパンを引き摺り下ろした。月明かりの中に、白い尻が覗いた。青く白い。


――あんたも、しなよ。



俺は、勇気を奮い絞り、ぎりぎり、崖っぷちまで、にじり寄っていった。

女は勢い良く谷底に向かって放尿した。
俺は、やや、後方から、引き出して、同じように身体を反り返らせて、谷底に向かって行為をした。


月の光で、女の<それ>は粒状になって、キラキラと輝いて谷底に落下してゆく。
意識して、俺の放物線と、女の放物線が交わるように勢いをつけた。



。。。。。





其の時、交わったのか交わらなかったのかは、知らない。
知らないままに、俺は、やがて、朽ち果てて、大地に吸い取られてゆく。
きっと、間違いも無く。



運転手が、
ーーーそろそろ行きましょう、
と、声をかけてきた。

俺は、おいぼれベンツの扉を開ける時に、少し、よろめいた。




微熱が、今も続いている。









 
[2008/04/17]tb(0)/ com(7)
カサブランカーーモロッコ
・・・
e0022914_19292772のコピー




女が笑いかけている。


カフェの外で窓側にずらっと並んだ椅子の一つから。

俺は戸惑っている。二人の目があって、色気に満ちた顔が微笑を投げかけている。やけに太った女だ。壁側の込み合った席を避けて、少し離れた路地の上のオープンエアー席に座り込んでギャルソンを呼ぼうと振り返った。で、目が合ってしまった。小さな後悔が、胃に来た。

   。


半分はシースルーの黒のドレスに豊満な乳房があらわに見えている。ちょいと見、100キロはありそうな女だ。ここは<カサブランカ>だ。イスラムの国だ。男達に混じって<女>が座り込んでいる事自体が、そのことすらが奇異だ。現に女は、その女しかいなかった。

この国では、それすら不敬にあたるだろう。


。。。。




俺には、たっぷりの時間があった。

午後2時にcasa voyage駅に向かい、空港行きの汽車に乗り込めば、午後5時30分のパリ行きの飛行機に十分間に合う。まだ午前の11時半だ。微熱に悩まされながらも、モロッコの旅を終えてパリに戻ろうとしている、それまでの時間つぶしのゲームには成りそうだった。


女は大げさなジェスチャーで、俺に向かって隣の席に来い、と催促している。積極的な意思だ。俺は5秒逡巡して、そして、小さな決心をした。ゆっくりと、バックサックを床から持ち上げ、女の隣席に向かった。そのとき、空間は、そこにしか存在してはいなかった。まったく窮屈な空間だ。隣に座っていた中年の男が、極めて大げさに迷惑そうな顔をあからさまにした。しぶしぶ、その椅子の上の荷物をかたずけた。その、作られた小さな小さな空間に、私は<可愛いひよこ>の様に滑り込んだ。


   。


肉の固まりのようなアラブ女は、やけに機嫌が良い。イスタンブールから2005年に戻ってきたなどと、聞いてもしない身の上話を始めながら、名前をsafaと名乗った。太った足首から黒の網タイツが覗いている。妖艶を通り越しこして滑稽に属している、と、俺は思った。周りの男達の視線が俺に対して、極端に冷ややかだ。 一人旅の気安さで取り留めて予定があるわけでもない。危うい私のフランス語が、多少の意志は吸い込んで吸収する。


   。



女は、しきりにこれからの私の予定はと聞き始めた。

2時まで暇ならば、私の家に来ないかと誘いかけてくる。断ればどこのホテルか、と聞く。で、目の前に見えるホテルだが、飛行場に、この朝食が終われば向かわねば成らないと逃げを打ちながら、アラブの商売女にひっかかった日本の馬鹿な男を演じ続ける。女は無遠慮に私のタバコを手にとって一本引き抜いて自分で火をつけた。その上にオレンジジュースまでオーダーした。ここまでなら良い。オレンジジュースにタバコなら安いものだ。もっと手の込んだのを、いつも俺は女にむしり取られている。

   。


女の無遠慮は尚も続く。

物乞いがやってきてタバコを一本強請って動かない。同意も得ないで、俺のタバコから一本引き抜いて、女はテーブルの上に投げ捨てた。そして、にこっと笑って、私の泊まっているホテルに外部のものは引き込めないのかと聞く。残念ながら100キロ近い女を相手に活躍できるような強靭な<なすび>はもう持ち合わせていない。写真なら撮ってみたい気もするが、それも後々面倒を運んできそうな気もする。その面倒を処理する時間が俺には無い。諦めた。ご招待代を間違っても聞かなかった。

   。


今度は、女と顔なじみなのか、男盛りの<色男>がやってきて、私の反対側の席に座った。この男も、この国では浮いている。パリのピガール辺りからワープしてやってきたようだ。男は靴磨きに、既にピカピカの靴を磨かせながら、二言三言、女と話を交わした。そして、俺の顔をじっと見つめ、自慢した。

ーーおいおい、俺は英語が出来るんだぜ。英語でしゃべりなよ。

取りあえず靴磨き代は幾らなのかと聞いてみた。2dh。26円だと返してきた。確かに、余りに上等な英語過ぎて、2度聞き返した。それにしても、男の足下に屈んで靴を磨き上げる代金は26円らしい。そのうえ、この靴磨きは俺の友人だ、と色男は自慢した。この男、と、疲れの出た靴磨き、が友人だとは、この国の友情とは? と考えて、止めた。

   。


1時間も二人に付き合って、そろそろ潮時だと俺は判断した。

カフェのギャルソンに勘定を頼んで、女に別れを告げた。女は大げさに寂しげな顔をして、やにわに紙に自分の電話番号を書き始めた。で、俺は驚いた。

ーー次回来るときは、必ず電話してね。

そう言われたのにはもっと驚いた。次回、来ることがあるとしても何時だろうか、20年後だとしたら、生きていたとして、俺の<なすび>は、まったく役には立つまい、と考えて苦笑した。

1時間を40dhで楽しんだという事だ。

600円のお遊びにしては面白すぎた。お値打ちだ。20万も払って、これほど面白く無いことが日本では多すぎる。


    。



立ち上がると、路地の一部に強烈な日差しが石畳に反射して、そして、空は抜けるように青い。
白い家、という意味のカサブランカには、俺の<白い家>は見つからなかった。かわりに薄汚れた建物だけが目立って存在している。





そんなものだ、人生とは。









[2008/04/14]tb(0)/ com(2)

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Author:たびちゃん
年に半年は旅に出ている単なる旅人です。
写真とお絵かきで日々を綴ります。
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